介護職の人間関係について-お局様や先輩おばさん職員に嫌われないために

介護業界と言えば「女性職員が多く、人間関係が大変そう」との印象を持っておられる人も少なくないと思います。特に「先輩おばさん職員や職場のお局様に嫌われていじめられたら・・・」と心配される人もおられると思います。

この記事では、女性職員と良好な女性職員、特に先輩おばさん職員や職場のお局様と良好な人間関係を築くためのポイントなどを解説します。

1.女性が多い介護業界

厚生労働省「介護人材の確保について」では、女性介護職員の割合は7割以上を占めています。

また、介護施設で働く看護師も女性であることが多く、職場が女性中心となっていることがよくあります。

その他、職員だけでなく利用者・入居者も女性が多く、男性介護士にとっては少し肩身の狭い思いをすることがあります。

2.介護現場では人間関係に悩む人が多い

介護現場では人間関係に悩む人が多く、厚生労働省「介護人材の確保について」のデータによると、人間関係が理由で介護の仕事を辞めた人の割合が約2割となっています。

2.1 人間関係が悪くなる原因とは

介護現場で職員同士の人間関係が悪くなる原因にはいくつかの理由があります。

2.1.1 人手不足でハードワークになりがち

介護現場では慢性的な人間関係が続いており、一人一人の職員にかかる負担が多くなりがちです。また、入所施設では夜勤やシフト業務などもあり、生活のリズムが不規則になりがちです。よって、肉体的にも精神的にも負担が多くかかり、ストレスが溜まりやすくなります。

ストレスが溜まり、余裕が無くなると他人に対して優しく接することが出来なくなる場合があります。

2.1.2 職員同士意思疎通ができていない

問題なく業務を進めていくためには、職員同士がうまく意思疎通や連携ができている必要があります。しかし、職員同士がギスギスしていたり、派閥などができると職員同士の意思疎通や連携がうまくいかない場合があります。そうしたことから「言った」、「言っていない」、「頼んだ」、「頼んでいない」などといった不毛な争いが起こる場合があります。

2.1.3 女性が極端に多い

女性の多い閉鎖的な集団では派閥ができやすいと言われています。特に介護業界では女性職員の割合が多いため派閥ができやすくなる傾向があります。

2.1.4 同僚の年齢層が幅広い。介護業界一筋の職員や他業種から転職してきた人など様々な人がいる

介護現場では10代後半から60代まで様々な人が働いています。介護は他職員と連携を取りながら業務を行っていきますが、若い人と年配の人では体力的な面や仕事対する考え方など違うことがあり、衝突することがあります。また、介護業界では、介護一筋の職員や他業種から転職してきた人など様々な人がいるため、そういった人との間でも仕事に対する価値観などが違う場合があります。

2.1.5 派閥がある

派閥ができてしまうと職場の職員と健全な人間関係を築くことが難しくなり、他の派閥の職員となかなか良好な人間関係を築くことが困難になってしまいます。

また、派閥に属さないと孤立してしまう可能性が高くなり、いじめの標的になってしまう可能性もあります。

2.2 女性同士のいざこざは多い?

勤続年数が長く、仕事ができる職員は職場でも中心的な存在になることが多くあります。特に介護業界では女性職員が多いため、お局様が誕生しやすくなります。

お局様のような女性職員が複数人いる場合、考え方などが違えば派閥はできやすくなります。プライドが非常に高ければ女性同士の争いは激しくなりがちです。

2.3 人間関係が良好な職場の特徴

人間関係が悪い職場では働きたくないものです。転職する時は充分に気を付けたいところです。以下に人間関係が良好な職場の特徴について解説します。

2.3.1 職員同士の意思疎通が活発

職員同士の意思疎通が活発な場合は特に職員同士がギクシャクしていたり、同じ職場内に複数の派閥がある可能性は低く、職員同士の連携もうまくいっています。職場の職員が良い意味で団結している可能性があります。

2.3.2 職員と利用者・入居者の雰囲気が明るい

職場で職員や利用者・入居者の笑顔がよくみられ、何となく明るい雰囲気の職場は人間関係が良好な場合が多いのが特徴です。

職員に精神的な余裕が無いと、利用者・入居者とも優しく接したり、良好な関係を築くことは難しくなります。

3.お局様や先輩おばさん職員に嫌われないためには

お局様や先輩おばさん職員に嫌われてしまうと、非常に働きづらくなります。以下に嫌われないためのポイントを解説します。

3.1 うわさ話や悪口に参加しない

うわさ話や悪口に参加してしまうと新たな敵を作ったり、仲間を失う可能性があります。また、誰かを傷つけて自分がいじめなどの加害者になってしまう可能性があります。

うわさ話や悪口が始まったら話を聞き流すようにして、自分からの発言はしないほうがよいでしょう。また、特に否定したり共感もしないほうが良いでしょう。否定すると自分が悪口やうわさ話の標的になる可能性があり、共感すると職員同士で言い争いがあった時などに「〇〇さんも言っていた」などと言われる可能性もあります。

3.2 話は否定せず共感する・聞き流す

お局様や先輩おばさん職員はプライドが高いことが多く、否定されたり、矛盾点などを指摘されると怒ったり、感情的になったりして敵意を向けてくる可能性があります。

相手の話は基本的には共感したほうが良いでしょう。ただし、悪口やうわさ話などは否定も共感もせずに聞き流したほうが良いでしょう。

3.3 適度に距離を置く

派閥や特定のグループと完全に孤立するのも良くありませんが、あまり親しくしすぎると面倒な人間関係に巻きこまれる可能性があります。ある程度、距離を置くことで人間関係のトラブルに巻き込まれないようにすることはできます。

3.4 業務をきっちりこなす

業務をしっかりとこなせなければ、お局様や先輩おばさん職員から煙たがられるようになる可能性があります。仕事ができないせいで他の職員の足を引っ張ってばかりだと、周りをイライラさせてしまい、特にお局様や先輩おばさん職員からきつく当たられるようになる可能性があります。

また、間違いなどを指摘されたときに言い訳をしていると余計嫌われる可能性があります。間違いなどを指摘されたときは素直に受け入れ、同じ間違いを繰り返さないようにしましょう。アドバイスをもらったときは感謝の言葉を伝えるようにしましょう。

3.5 お局様に適度に頼る

仕事が出来て職場で中心的な存在であるお局様に頼られることが好きな人もおられます。頼ることで助けてもらったり、勉強になることもあります。

ただし、周りの職員から「媚びている」との印象を与えないようにさりげなく頼ることが大切です。また、機嫌が悪い時、忙しそうな時は頼らないほうが良いでしょう。

4.お局様や先輩おばさん職員からいじめられたら

気を付けていてもお局様や先輩おばさん職員から嫌われて、いじめられた場合は無理をせず、以下の対策をとるようにしましょう。

4.1 いじめを受けている証拠を集める

人事や上司に相談するにしても証拠を集めておいたほうが良いでしょう。特にいじめの加害者を訴える場合は証拠が必要になります。

証拠が無ければ、誰かに相談しても「知りません」「いじめてません」などとシラを切られる可能性があります。

証拠を集める方法としてはボイスレコーダーやスマホなどを使用して音声や画像、映像を集めていくと良いでしょう。自分でスマホなどで動画を撮りにくい場合は信頼できる同僚がいれば頼んでみましょう。

4.2 信頼できる同僚に相談してみる

信頼できる同僚がいた場合は相談してみると良いでしょう。いじめなどの悩みについて相談できる相手がいればそれだけで気分が楽になることがあります。いじめの証拠集めや上司などへの証言でも協力してもらえる可能性もあります。

4.3 人事や上司に相談してみる

上司や人事、施設長は職場でいじめがあった場合は適切な対応をとる必要があります。また、人事異動も希望してみると良いでしょう。

4.4 本人に伝える

いじめ加害者は嫌がらせをしても言い返さない人を標的にしていることがあります。直接本人に伝えるといじめがおさまることもあります。ただし、逆に悪化する可能性があるため、充分気を付ける必要があります。

4.5 転職する

人間関係のトラブルは自分1人で解決することは容易ではなく、どうにもならない場合は転職することをおすすめします。ただし、自分自身にも問題が無いのかをじっくりと考えてみる必要があります。また、職場を選ぶ場合もエージェントを利用するなどして、人間関係について調べておくこともおすすめします。

まとめ

介護業界は職員だけでなく利用者・入居者も女性が多く、男性としてみれば少し肩身の狭い思いをすることがあります。

また、人間関係で悩む人も少なくなく、先輩おばさん職員やお局様に悩まされることもあります。特に先輩おばさん職員やお局様に嫌われてしまうと非常に働きにくくなります。

介護業界では女性職員と良好な関係を築いていくことが重要になってきます。おしゃべりをする時などは、自慢話など嫉妬や反感を買いそうな話題は避け、悩みや趣味、好きなドラマ、軽い自虐的な話題をするなどして親近感を持ってもらえるようにしてみると良いでしょう。

参考サイト